慣性質量

慣性質量
動きにくさ・止まりにくさ
質量とは何か。ここでは慣性質量と呼ばれているものを説明します。慣性質量とは簡単に言うと「動きにくさ」「止まりにくさ」です。
速さ
←2
1→
慣性質量
1
2
摩擦のない氷の上で止まっている2つの物体が互いに押しあって離れたとしましょう。この時、押しあった後の速さが2:1なら、慣性質量は1:2になります。ちなみに慣性質量が大きいと、一度動いたら止まりにくいです。
速さ
←10
1→
慣性質量
1
10
速さが10:1なら、慣性質量は1:10です。
物体
1L1 \mathrm{L}
10
8
12
5
2
慣性質量
1kg1 \mathrm{kg}
5kg5\mathrm{kg}
4kg4\mathrm{kg}
6kg6\mathrm{kg}
2.5kg2.5\mathrm{kg}
これでいろんな物体の慣性質量の比が決まるので、何か基準を決めれば、それを単位にして慣性質量を数値で表せます。kg\mathrm{kg}という単位は、水1L1 \mathrm{L}の慣性質量がほぼちょうど1kg1 \mathrm{kg}です。それを基準に他の物体の慣性質量も決まります。
3kg3\mathrm{kg}
5kg5\mathrm{kg}
合わせて8kg8\mathrm{kg}
合わさると動きにくい!
何故「動きやすさ」ではなく「動きにくさ」を使うのかというと、いくつかの物体をあわせた動きにくさ(慣性質量)が、元の物体の動きにくさ(慣性質量)の和になって簡単だからです。