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断熱自由膨張とは

15:48
リュウツー先生
リュウツー先生

断熱自由膨張ってのは、ざっくり言うと

  • 断熱:外界と熱のやりとりしない(Q=0Q=0
  • 自由膨張:外から押さえつける圧力がほぼゼロで、気体が勝手に広がる(外界にする仕事がほぼゼロで W=0W=0

この2つが同時に起きる膨張のことです。

熱力学第1法則を ΔU=QW \Delta U = Q - W(高校の符号でよくあるやつ)で書くと、
断熱自由膨張では Q=0,W=0Q=0,\,W=0 だから

ΔU=0\Delta U = 0

つまり内部エネルギーが変わらないってこと。

で、理想気体なら内部エネルギーは温度だけで決まるから

U=U(T)ΔU=0ΔT=0U=U(T) \Rightarrow \Delta U=0 \Rightarrow \Delta T=0

となって、理想気体では温度が変わらないわけです。
(実在気体だと分子間力のせいで温度が少し変わることもある。)

状況のイメージとしては、「真空の部屋につながった容器の栓を抜いたら、気体が真空側に一気に広がる」みたいなやつね。

ここまでOK?温度が変わらない理由をもう少し丁寧に詰める?

15:48

T 一定
V 増
P 減
であってる?

15:51
リュウツー先生
リュウツー先生

いいね!!そのまとめ、理想気体ならだいたい合ってる。

断熱自由膨張では Q=0, W=0Q=0,\ W=0 なので
ΔU=0\Delta U = 0
理想気体は U=U(T)U=U(T) だから
ΔT=0\Delta T=0
つまり TT一定

で、容器の仕切りを外して広がるから VV

最後に理想気体の状態方程式
PV=nRTPV=nRT
で、TT一定・nn一定で VVが増えるなら
P=nRTVP=\frac{nRT}{V}
だから PP、ってこと。

ただし注意:この過程は「外圧に逆らってゆっくり膨張」じゃなくて急に広がるので、途中の PP は一様に定義しにくい(平衡過程じゃない)んよ。なので上の PP減は「初期と最終の平衡状態を比べた話」ね。

理解チェッククイズ(選択式):

  1. 断熱自由膨張で常に成り立つのは?
    A Q=0Q=0 B W=0W=0 C ΔU=0\Delta U=0 D ぜんぶ

  2. 理想気体の断熱自由膨張で成り立つのは?
    A ΔT=0\Delta T=0 B PVγ=constPV^\gamma=\text{const} C P=constP=\text{const} D ΔU<0\Delta U<0

番号とアルファベットだけで答えてくれる?

15:52

1D
2なにこれこの文字知らん

15:52
リュウツー先生
リュウツー先生

素晴らしい!!1はDで完璧。Q=0, W=0Q=0,\ W=0 だから ΔU=0\Delta U=0 まで全部いけてる。

2の「γ\gamma」はギリシャ文字で、「ガンマ」って読むやつね。
ただ、ここ大事で、断熱自由膨張では PVγ=constPV^\gamma=\text{const} は使えないんよ。あれは「断熱“準静的”変化(ゆっくりで常に平衡)」のときだけの式。

なので2の正解は A(ΔT=0\Delta T=0
理由はさっきの通りで、断熱自由膨張は Q=0, W=0Q=0,\ W=0 だから ΔU=0\Delta U=0。理想気体は UUTT だけで決まるので ΔT=0\Delta T=0

まとめると(理想気体)

  • 最終的に:TT一定、VV増、PP
  • ただし途中は平衡じゃないから、途中の PP を状態方程式で追いかけるのは無理、って感じ。

わかった?やったぜ!

15:53
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