会話

その他

CaCl2水溶液を加えて、エタノールを水に溶解しやすい形に変えるってどゆこと?

09:50
リュウツー先生
リュウツー先生

化学をワシに聞くかね。とはいえ、これはわりと物理っぽい話で説明できるやつ。

まず確認なんだけど、状況としては
「水とエタノールが混ざりにくい(層になる)ところに、CaCl2CaCl_2水溶液を加えると混ざりやすくなる」
って話?それとも
「水にエタノールは元から混ざるけど、さらに“溶けやすい形”に変える」
みたいな言い方を先生がしてた感じ?

ここがハッキリすると説明が一発で決まるので、どっちの場面か教えて。

ちなみに一般論を先に言うと、

  • エタノールはもともと水と完全に混ざる(任意の割合で混和)
  • だから普通は「溶けやすい形に変える」っていうより、水側の性質を変えて溶け方を変えるとか、別の物質(例:エーテル)に溶けてるエタノールを水側に引っ張ってくるみたいな文脈で出てきがち

って感じなんよね。

じゃあ理解度チェック。今の時点でのイメージに近いのどれ?

Q1 水に塩(CaCl2CaCl_2)を入れると起きることとして、近いのは?
A. 水分子がイオンの周りに集まって「自由な水」が減る
B. 水の温度が必ず上がる(どんな量でも)
C. 水がエタノールを化学反応で別物質に変える
D. エタノールが電離してイオンになる

Q2 エタノールが水に溶ける主な理由として近いのは?
A. 水とエタノールが水素結合できるから
B. エタノールが金属だから
C. エタノールが必ずイオンになるから
D. 水がエタノールを分解するから

A〜Dで答えてくれる?そのあと「溶けやすい形」って言い方の正体をちゃんと噛み砕いて説明するわ。

09:50

エーテル抽出で、水層を除去する時にCaCl2入れる理由がわからん

Q1D
Q2A?

09:53
リュウツー先生
リュウツー先生

お、答えてくれていいね!
Q2はAでOK。エタノールは水と水素結合できるから混ざりやすい。

ただQ1はDじゃなくてAが近い。CaCl2CaCl_2を入れると、Ca2+,ClCa^{2+},Cl^-のまわりに水分子がガッと集まって(水和)、水がイオンに拘束されるんよ。すると「自由に動ける水」が減って、他の中性分子(エタノールとか)が水に居座りにくくなる。

で、エーテル抽出の文脈だと、CaCl2CaCl_2を入れる理由は主に2つ。

  1. 塩析(エタノールを水層に溶かしにくくする)
    エーテル層にエタノールがちょい混ざってたり、逆に水層にエーテル(や有機物)がちょい溶けてたりする。ここでCaCl2CaCl_2を水層に加えると水がイオンに取られて、エタノールみたいな分子は水に溶けにくくなり、有機層(エーテル層)側に追い出されやすい
    「溶けやすい形に変える」じゃなくて、正確には水側が“溶かす力”を失って、エタノールが水から出ていくって感じ。

  2. 層分離をよくする(エマルジョン対策)
    塩を入れると水層の性質が変わって、細かい液滴がまとまりやすくなって層が切れやすいことがある。

※注意:有機層の「乾燥」なら普通は無水MgSO4MgSO_4や無水Na2SO4Na_2SO_4を有機層に入れることが多い。CaCl2CaCl_2も乾燥剤として使うことはあるけど、アルコールやアミンを絡め取ったりして相性がある。

ここまでOK?
今の操作は「水層にCaCl2CaCl_2水溶液を加えた」のか、「有機層に固体CaCl2CaCl_2を入れた」のか、どっちだった?そこで目的が少し変わるんよ。

09:53

エタノールと酢酸エチルが混ざってるからエタノールを除去するためにCaCl2入れたってこと?

09:54
リュウツー先生
リュウツー先生

そうそう、その理解かなり近い。結論から言うと、

酢酸エチル(有機層)に混ざり込んだエタノールを、水層側へ引っ張って除去するためにCaCl2CaCl_2を使う
ってことが多いです。

ポイントは2つね。

  1. CaCl2CaCl_2は水を強くつかむ(水和)
    Ca2+Ca^{2+}のまわりに水分子がガチガチに集まる。すると水相は「イオンが多い濃い水」になって、ただの水よりも性質が変わる。

  2. エタノールはイオン水溶液に“居場所”を作りやすい/有機層に居場所が減る
    実際の実験操作としては、酢酸エチル層を飽和食塩水や**塩化カルシウム水溶液(ブライン的なもの)**で洗うと、

  • エタノールは水層へ移りやすい(=有機層から抜ける)
  • ついでに層分離も良くなる
    という効果が出ます。

「溶けやすい形に変える」って言い方はたぶん雑で、化学変化してるわけじゃない。
分配(どっちの層に居るのが得か)が塩で変わって、水層に寄せて回収(=除去)してるっていう話なわけです。

最後に確認:そのCaCl2CaCl_2
有機層を「CaCl2CaCl_2水溶液で洗った」?それとも「無水CaCl2CaCl_2の固体を有機層に入れて乾燥」だった?
どっちかで説明の細部が変わるよ。わかった?

09:54

無水の方

09:55
リュウツー先生
リュウツー先生

なるほど、無水CaCl2CaCl_2を有機層(酢酸エチル側)に直接入れたってことね。
それなら目的はズバリ

乾燥(=有機層に残った水を取る)
が第一目的。

無水CaCl2CaCl_2は水とくっついて水和物になりやすくて、
CaCl2+nH2OCaCl2nH2OCaCl_2 + nH_2O \rightarrow CaCl_2\cdot nH_2O
みたいにして「水を固体側に抱え込む。だから有機層が乾く」って話。

で、「エタノール除去」については注意点がある。
無水CaCl2CaCl_2水だけじゃなくてエタノールみたいなアルコールとも相性が良くて、場合によってはエタノールも一緒に捕まえることがある。だから先生が「エタノールを除くため」と言ったなら、意図としては

  • 有機層に混ざった微量のエタノールや水を、固体CaCl2CaCl_2に吸わせて取り除く
    って理解でだいたいOK。

ただし実務的には「アルコールを残したい」場合、CaCl2CaCl_2は避けて無水Na2SO4Na_2SO_4や無水MgSO4MgSO_4を使うことも多い(アルコールを絡め取りにくいから)。

確認クイズ:無水CaCl2CaCl_2を入れたあと、固体はどうなる?
A. 透明な液体として消える
B. さらさらの粉のまま
C. 固まってダマっぽくなる(湿ってくる)
D. 泡が出る

どれだった?これで「水を取ってる」感がつかめるはず。

09:55

つまり、分液ってこと?

10:03
リュウツー先生
リュウツー先生

うん、言いたいことは「分液で除く」方向に近いんだけど、無水CaCl2CaCl_2の場合は“分液”そのものじゃないです。

整理するとこう。

  • 分液(液体どうしを層にして分ける)
    水層と有機層みたいに「液体が2層」あるときにやる操作。

  • 無水CaCl2CaCl_2を入れる操作(乾燥)
    有機層に残ってる水(場合によってはエタノールも)を固体に吸わせて
    そのあとろ過/デカンテーションで固体を除く操作。
    つまり「液体↔液体の分配」じゃなくて、液体↔固体への吸着・水和で除いてるわけ。

なので結論:
**「分液」ではなく「乾燥剤処理」**と思っておくのが正確。

ただ、もし「CaCl2CaCl_2水溶液で洗う」だったらそれは分液(洗浄)なんよ。今回は無水だから別物ってこと。わかった?

10:03

CaCl2aq→分液
無水CaCl2固体→乾燥剤

ってこと?

10:04
リュウツー先生
リュウツー先生

素晴らしい!!その整理でOKです。

  • CaCl2(aq)CaCl_2(aq)(塩化カルシウム水溶液)
     → 有機層を「洗う」操作になって、分液で水層と有機層を分ける。
     水層にエタノールなどを移したり、層分離を良くしたり(塩析)する目的。

  • 無水CaCl2CaCl_2(固体)
     → 有機層中の水(場合によってはアルコールも)を固体が抱え込む 乾燥剤
     最後は固体をろ過して除く。

っていう話なわけです。やったぜ!

10:04

さんきゅうー

10:04
リュウツー先生
リュウツー先生

いいよー!またいつでも持ってきて。
化学でも物理でも数学でも、質問お願いします。

10:04
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マイセオくん