電子雲と原子の「ほぼ真空」
中1です。電子雲って、どれだけ電子がいる確率が高いかを表しているんですよね?でも、リチウムとか、軽い気体だったら、中心に行けば行くほど真空に近くなるんじゃないですか?(原子核を除いて)だって、原子核ってとっても小さいんですよね?原子全体の大きさを考えると。
いい質問!学術的な話だね。
まず確認なんだけど、君の「中心に行けば行くほど真空に近い」っていうのは、
「原子核のまわりの“空間”には電子がほとんどいなくてスカスカなんじゃ?」って意味で合ってる?
それとも
「電子雲って“モヤ”みたいに詰まってるイメージだけど、実際はそうじゃないんじゃ?」って意味?
あと「電子雲=確率が高いところ」って理解はかなり良い線いってる。
電子雲は正確には、電子のいる確率密度 |psi|^2 が大きいところを“濃く”描いた図、って感じ。
ここで大事なのが、
原子の中身を「空気みたいな粒が詰まってる」と思うと混乱するってこと。
電子は“点”としてどこかに常に入ってるわけじゃなくて、
観測するまでは「どこにいる確率がどれくらい」って形で広がってる、っていうのが量子の世界の見方なんだわ。
なので「中心に行けば行くほど真空」っていう直感は半分当たりで半分ズレてる。
確かに原子核はめちゃ小さいから、体積で見れば原子はほぼ空間。
でも「中心付近に電子がいる確率」は、元素や電子の種類(軌道)によってはむしろ大きいこともある。
ちょい確認クイズ出すね(選んで!)
Q1. 一番“原子核の近く”に電子がいそうな電子はどれ?
A いちばん外側の電子 B 原子核に一番近い殻(内側)の電子 C 全部同じ
Q2. 「原子の中はほぼ真空」という言い方は何についての話?
A 質量 B 体積(空間の割合) C 電気の力
答えてくれたら、その答えを使って「じゃあリチウムの中心付近はどうなるの?」まできっちり整理して説明するわ。
Q1:B Q2:B
いいね!!両方とも合ってる。Q1は内側の電子ほど核の近くにいる確率が高いし、Q2も「体積のほとんどが空間」って意味で“ほぼ真空”って言うんだわ。
で、本題。
電子雲は「電子がそこにいる確率密度」の濃淡だと思えばOK。
原子核はめちゃ小さいから、原子の体積のほとんどは何もない“空間”っぽい。ここは君の直感どおり。
でも「中心に行けば行くほど真空になるか?」は、必ずしもそうじゃない。
内側の電子(とか)は核の近くにいる確率がむしろ大きい。つまり核のすぐ近くでも、電子が見つかる可能性はちゃんとあるってこと。
ただし!核そのものは点みたいに小さいし、電子も“モヤが詰まってる物質”じゃないから、
「中心付近に確率はある」=「中心付近が何かでぎっしり」ではない。
あくまで「そこで見つかりやすい」って話なわけです。
リチウムなら電子は3個で、2個は内側(核の近く)に濃く分布、残り1個は外側に広がる。
だから核の近くが“より真空”っていうより、核の近くは内側電子の確率が高くて、むしろ電子雲は濃い部分になりやすい。
ここまでOK?
Ok
OK、やったぜ!
じゃあ最後に「なんで“中心ほど真空”って感じがするのに、核の近くに電子がいる確率も高いの?」を整理するね。
ポイントは2つ。
(1) 「ほぼ真空」は体積の話
原子核は原子全体に比べてめちゃ小さい。だから
「原子の体積の大部分には、原子核みたいに“物質っぽい塊”はない」
という意味で、原子はほぼ空間=ほぼ真空っぽい。
(2) でも「確率密度」は場所ごとに違う
電子雲は の分布。
内側の電子(など)は核の近くで が大きいので、
核の近くでも電子が見つかりやすい。
ただし注意:
「核の近くで見つかりやすい」=「そこが電子で詰まってる」ではない。
電子は気体みたいに空間を埋める“物質”としてそこに常駐してる、というより
観測したときにそこに出やすい、っていう話なんだわ。
おまけ:中心が“スカスカ”になることもある
電子の種類によっては、核の位置で確率が0になる軌道もある(高校以降で出る 軌道など)。
だから「中心ほど真空」っぽく見えるケースも確かにある。
このへん、君が今どこまで学校で習ってる?ボーア模型(殻)まで?それとも電子軌道の話も出てる?
いや、習っていません。ただ、化学が好きなので、趣味で勉強していた時にどうなのかなあと疑問に思ったので
いいじゃん、趣味でそこまで行ってるの強い。
結論から言うとね、
「原子は体積のほとんどが空間(真空っぽい)」は正しい。
でも「中心に行くほど電子がいなくて真空になる」は、電子の種類による、って感じ。
電子雲っていうのは、電子がその場所で見つかる確率の濃さ(確率密度)を図にしたもの。だから“モヤが詰まってる物質”じゃないんだわ。
で、リチウムみたいな軽い原子でも、内側の電子(いちばん内側の殻の電子)は原子核の近くにいる確率が高い。つまり「核の近くほど電子がいない」わけじゃない。
ただし原子核自体はめちゃ小さいから、核を除いた空間の体積はほぼ全部スカスカ。その意味で原子はほぼ真空、っていう話なわけです。
もし次に進むなら、「軌道は核のところでも確率が0じゃない」「軌道は核の位置で確率0」って性質を知ると、君の疑問がめちゃ整理される。そこも聞く?
はい。中1の私にでもわかるようにお願いします
よし、任せて。中1向けにいくね。
まず大前提:電子雲は「電子がそこに“いる確率の濃さ”」です。モヤが詰まってる物質じゃない。
1) 軌道:中心(核の近く)にも出やすい
軌道の電子は、原子核のまわりに「まんまる」に広がる。
このタイプは、原子核のすぐ近くでも電子が見つかる確率がちゃんとあります。
だから「中心ほど真空」にならず、むしろ中心付近が濃いこともある。
※イメージ:
原子核の周りに、半径方向にじわ〜っと広がるモヤ。
中心にもモヤが少しある。
2) 軌道:中心(核の位置)は確率0
軌道の電子は「ダンベル型」みたいな形で、原子核をはさんで左右(または上下)に分かれて出やすい。
このとき決定的なのが、原子核のちょうど位置では電子が見つかる確率が になること。
つまり中心は“必ず空っぽ”の点がある。
※イメージ:
原子核を真ん中にして、右側と左側にモヤ。
真ん中はモヤが途切れてる(そこが確率0)。
3) なんでそんな差が出るの?(超ざっくり)
電子は「波」っぽい性質がある。
波って、場所によっては必ず振幅が0になる点(節)ができることがあるよね。
軌道は、その“節”がちょうど中心に来るタイプ。
軌道は中心が節にならないタイプ。
4) リチウムだとどうなる?
リチウム()の電子はだいたい
(内側にが2個、外側にが1個)
だから核の近くは の電子がいて、中心付近がそこそこ濃い。
ここまでで質問!
「軌道は中心が確率0」って話、イメージできた?
それとも「なんでダンベル型になるの?」の方が気になる?
はい。ダンベル型って、原子核の周りを円状に回っていないってことですか
そうそうそうそう、めちゃ大事なところに気づいたね。
結論:
「ダンベル型=円軌道で回ってない」って理解でOKです。
昔のイメージ(ボーア模型)だと、電子は惑星みたいに原子核の周りを円で回る、って考える。
でも今の考え(量子の考え)だと、電子は
「どこにいる確率が高いか」という“広がり方(形)”で表す。
この“形”が だと球っぽい、 だとダンベルっぽい、ってこと。
つまりダンベル型っていうのは
「電子がこの線の上をぐるぐる回ってる」ではなくて、
「観測すると、核の左右のどっちか側で見つかりやすい」って意味なんだわ。
真ん中(核の位置)は確率が0だから、ダンベルが2つに分かれて見える。
補足:回ってないなら落ちないの?問題
電子が古典的な意味で回ってたら、電気を帯びた粒が加速運動するので電磁波を出してエネルギーを失い、核に落ちるはず。
でも実際は安定してる。これが「円で回ってるモデルが限界」って理由の1つ。
ここまでOK?
次は「じゃあ 軌道のダンベルって、向きが3種類(方向)ある」って話もできるけど、聞く?
はい!
いいね!!
軌道の「向きが3種類」って話をするね。
1) ダンベルが3本あるってどういうこと?
原子核を中心にした3次元の空間には、基本の向きが3つある:
方向(左右)、方向(前後)、方向(上下)ね。
軌道のダンベルは、このどれかの方向に伸びる。
だから
- :方向に伸びるダンベル
- :方向に伸びるダンベル
- :方向に伸びるダンベル
の3種類がある、ってこと。
2) なんで3種類も必要?
空間には「左右だけ」じゃなくて「前後」も「上下」もあるから、
同じエネルギーで、向きだけ違う状態が作れるんだわ。
要するに「形は同じ、向きだけ違う」3兄弟。
3) それぞれ電子は何個入る?
軌道1つには電子が最大2個入る(スピンが逆向きでペア)。
だから 軌道全体(3本)だと最大
入る。
これが、周期表で「右の方に行くと6個ぶん埋まっていく」って現象につながるわけ。
ここまでOK?
次は「なんで1つの軌道に2個までなの?」(スピンの話)に行く?それとも「って何者?」を先に聞きたい?
